NetLogo 3Dプログラミング(その2:CsCl型結晶構造)

塩化セシウム CsCl の結晶は、塩化ナトリウムと同様に、アルカリ金属イオンとハロゲン化物イオンからなるイオン結晶であるが、その結晶構造は NaCl型(岩塩型)を取らず、立方体の中心に一方のイオンが配置し各頂点に他方のイオンが配置する構造を取る。尚、CsClの結晶構造は、塩化セシウム型結晶構造と呼ばれ、組成比が 1:1 であるイオン結晶で、2種のイオンの半径がほぼ等しい場合は、この結晶構造を取る。

次の図は、Netlogo 3D によって作成した CsCl の結晶構造モデルである(勿論、NetLogo 3Dでは自由に拡大・回転が可能である)。中心にある緑色の球がCl-で、その周りにある8つの青色の球(立方体の各頂点に位置する)がCs+を示している。

CsCl結晶構造では、Cs+とCl-は位置関係に於いて等価であるから、これを入れ替えた

もCsClの結晶構造を表している。

球の数を少し増やした CsCl型結晶構造モデルを Netlogo 3D で作成したものを示すと

となる。尚、このプログラムのソースファイルは ここ にある。


哲猫